平成29年度 会長所信

 弘前商工会議所青年部(以下弘前YEGと称す)が創設されてから来年で30年を迎える。今想えば入会してから早いもので20 年の歳月が経過した事になる。その間、歴代の会長をはじめ諸先輩方から学ばせて頂いたことや、様々な楽しかった出来事が思い起こされ、今、この所信を書き進めるにあたり、改めてお世話になったこの愛する弘前YEGメンバーであり続けられたことに感謝している。

 さて、弘前市では平成22年から平成47年までに総人口が2割以上(約4万3千人)減少。生産年齢(15-64歳)人口は大きく減少し、総人口に占める割合は半数近くにまで落ち込む一方、高齢者人口は増加し続け、平成47年には37.0%にまで達する見込みだと云う。シルバー世代だけの街、シルバータウンになってしまう。このままでは、地域に根差す我々の経済活動に危機的なダメージをきたすであろうことは必至だ。これを悲観的にとらえて只々嘆くだけの傍観者でいられるだろうか。

 否、我々は地域の健全な経済的発展を図るべく、新しい文化的創造をもって豊かで住みよい郷土づくりに貢献しなければならない。時代は第4次産業革命の正に分水嶺に立たされている。これをチャンスと捉え、時代の流れにいち早く乗り、互いに知恵を出し合い、この少子高齢化の中でも今以上の生産性を上げる努力が必要だ。変化に対する予見と対応さえ間違えなければきっと大丈夫。打つ手は無限なのだから。

 「CONSPIRE(コンスパイア)」直訳すると共謀するなどと云った悪い意味合いでとらわれがちだが、この語源はラテン語に起因し「共に呼吸する」の意味だ。そこを強調したく敢えて「CON-SPIRE」とした。水は2、3日飲まなくても死ぬまでには至らないけれども、息は30分も止められない。我々は常に呼吸している。共に呼吸し語り合い、共に学び、共に感じ、共に喜び、共に幸福をわかち合えるこの弘前YEGにおいて、皆が主体的に考え創造性を発揮する共創集団となり、共に信じ力を合わせ、この愛する弘前を活力溢れる人々が住む街、プラチナタウンの実現を目指すべく以下の組織を配した。

 来るオリンピック、パラリンピックに関する弘前市としての取り組みをサポートする「プラチナタウン委員会」と、プロ野球一軍戦への協力支援と、新球場活用を模索する「夢はるか委員会」。

 故郷がない都会育ちの若者や、生活する上で都会に住まわざるを得ない人々と弘前市とを、食や農業と云った生きる上でのリアルを通じて、交流を超えた関係人口の増加に取り組む「リアリティ再生委員会」。

 時代の必須科目はプログラミングと英語教育だと云う、それに先んじ未来を担う子供たちに、プログラミング的思考を学んでもらう「ぼくらのアトム創造委員会」と、今年度で40周年の節目を迎えた食と産業まつりを、次代へのステージへと繋ぐ「殖産委員会」。

 YEG活動は楽しくなければ活動する意味がない。その潤滑油役となる愛と誠の「親睦交流委員会」。

 我々がこうして地域貢献活動が出来るのも、健全なる心身と企業の発展あればこそだ。短命県返上に貢献する「美容と健康創造委員会」と、会員企業へのお役立ち情報を提供する「企業の健康委員会」。

 駅前から土手町へと通じるプロムナード。ここを中心に新たなムーブメントを起こしたい「中心市街地活性委員会」。

 我々の活動の本懐は事業に先行するのではなく、例会を通じ会員同士の関係を深める事にあると思う。交流を通じて事業やビジネスが生まれるのであれば幸いだ。その例会の屋台骨を担う「総務委員会」と、我々の活動を広く内外へ発信する「広報委員会」。

 以上、6名の担当副会長と専務理事、事務局長の下11の委員会をもって、2年間活動して参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

平成29年度会長  奈良岡隆人