令和3年度 会長所信

~地域共生社会の実現に向けて~

 今、世界中で不安を感じている新型コロナウイルス。これによりこの地域の経済状況は非常に厳しく、日々不安と恐怖に押しつぶされそうになるのを必死で堪えている。新しい生活様式が取り入れられ、これまで以上に人と人との心の繋がりが大切な時代でありながら、昨今の課題である少子高齢化、人口減少が進むにつれ、人と人との繋がりが弱まってきているように感じます。人口減少社会の克服に向け、社会保障や産業などの領域を超えて繋がり、地域社会全体を支えていくことが、これまでにも増して重要だと思っております。地域共生社会とは、社会構造の変化や人々の暮らしの変化を踏まえ、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えて繋がることで、この地域を共に創っていく社会を目指すことだと考えます。また、多文化共生の地域づくりもこの地域を創っていくうえで大切なことであり、そのためには、継続的に多文化共生施策や事業の推進を行っていくことが必要と考え、私たち青年部が率先して行動することでこの地域と子どもたちの未来がより豊かであることを信じ、邁進してまいります。

~未来を創造するYEG~

 今、私たちは時代の変革期にいます。私たちに求められている事とは何なのか。地域に必要とされる組織としてどんな事業を展開していくべきなのか。弘前商工会議所青年部はこれまでに様々な事業を展開し、地域における重要な役割を担って参りました。そうした歴史と伝統あるこれまでの事業を更に昇華させるために、今一度原点に立ち返り、私たち自身がこの地域の歴史と文化を学び、新たな発想をし、新しい文化、イベントの創造をして参りたいと考えます。今の弘前市に足りないものは何か。市民は何を求めているのか。様々な観点から物事を多角的に捉え、これからの未来を創る。それこそが青年部でなければ成しえない事だと考えます。様々な場所の利活用をし、経済効果を生み出す。withコロナと呼ばれるこの時代に、生まれてよかった、弘前に住んでいてよかった、そう思える地域にしていきましょう。これから生まれてくるまだ見ぬ子どもたちへ。それは私たちの責務と信じ、汗をかき走り続けましょう。

~企業活動の活性化~

 経済が不安定になり、経営者としての岐路に立たされている今。その中でも時代の変化にいち早く対応出来ている企業が生き残る、と言われております。ZOOMなど Webでの会議により、時間や経費の削減。それが本当の意味での地域経済活性化になるのでしょうか。非接触型の時代に於いて、私たち青年部が企業活動の活性化を図るには何が必要でしょうか。危機的な状況の中で今まであり得ないと思われていたことが普通になり、こうした時代だからこそ当たり前を疑い、柔軟に対応していく必要がある、と考えます。今こそ弘前商工会議所青年部の創意と工夫、勇気と情熱を持って新しい企業の在り方を提案し、地域経済の活性化につながる一助としたいと思っております。

~弘前LOVERS~郷土愛醸成プログラム~

 自分が子どもの頃、同級生や近所の子どもたちと一緒に遊んだ秘密基地があり、空き地や公園では日が暮れるまで虫取りや野球に明け暮れていました。小川に笹舟を浮かべて友達と競争したり、岩木川で水切りの数を競ったり、他愛もない時間が宝物であり、そんな時間が子どもの自分には全てだった様に思います。あそこにある建物には裏道があり、誰も知らない場所。自分たちだけが分かる思い出の道。そうした一つひとつが郷土愛の醸成となるのでは、と考えます。
私たちは弘前の歴史や街並みの変化を子どもに伝えられているでしょうか。限りある資源の大切さを教えられているでしょうか。子どもの目線で見る弘前の街を、地域全体で育てていく。この不安な時代に私たちが出来ることのひとつとして青少年を取り巻く環境を本気で考え、行動していかなければならないと思います。地域を今より更に元気にするのは子どもたちの笑顔です。今だからこそやらなければいけない事があるのではないでしょうか。子どもたちの笑顔溌溂とした地域にするために。

~商工会議所の一翼を担うべく行動する~

 私たち青年部とは、どうあるべきか。何をもって行動し、誰のために何のために存在するのか。商工会議所青年部の英語表記の頭文字からなる‘YEG‘とは、若さ、情熱、広い視野をもった経営者という意味も込められています。若さとは、若者の特権であり、若者の特権とは根拠のない自信。情熱とは物事を突き動かす熱い思い。広い視野を持つというのは、人生の振り幅、だと私は思います。その振り幅が大きければ大きい程、人を成長させてくれる。YEGとは、その人生の振り幅を大きくさせてくれることによる自社の発展、地域の経済的発展へ寄与すべく、商工会議所の一翼を担う組織。今を力強く生きるために、大いに根拠のない自信を持ち、夢へと挑戦し続ける熱い情熱を持ち、人生の振り幅の中で絶えず悩み、答えを探して前へと突き進む。
一体自分は、誰のために、何のために。と。

~10年後の未来への一歩~

 令和になり、30周年を迎えた弘前商工会議所青年部は、これからの10年を見据え、新たな一歩を踏み出さなければならない。地域の未来、子どもたちの未来、天下国家を論ずる前に己の明日は描けているのだろうか。きちんと親孝行はできているのだろうか。家族や友人との時間を大切にしているだろうか。大事なことは常に身近にあり、その先に10年後の未来がある。誰かが何かをしてくれるのを待つのではなく、この地域を、子どもたちの未来を自分たちで創る。情熱が溢れ出るほどの熱量がなければ、これからの未来は描けない。私はそう思います。生きるとは明日を信じること。明日に何を信じるのか。それは信じられる仲間の存在。
命の原動力とは過去ではなく、未来にあるのだ、と思います。情熱を燃やして、笑顔溌溂に、明日という未来へ向かって一歩踏み出しましょう。

~おわりに~

 これまで弘前商工会議所青年部に関わって頂いたすべての方々に感謝と敬意を表すると共に、会長としての責任の重さに身が震える思いであります。会員の皆さんにとってこれからの未来が素晴らしい時間でありますように。楽しい時間を過ごせますように。子どもたちの笑顔溢れる地域であるように。一所懸命に努めて参ります。2年間、どうぞ宜しくお願い致します。